今年の3月初めに納品したCV-4055ppメインアンプモノラル仕様の依頼主様がそのアンプをFeastrexの秋山様のところへ持ち込み試聴されたところ、その音に感激された秋山様がお手持ちのCV-4055ppメインアンプを全段差動アンプに改造して欲しいとの話になり、改造のご依頼を頂きました。
真空管の構成は既存のアンプの通りで初段は5755差動増幅、出力段はCV4055差動増幅の2段構成としました。
これにファインメットの入力トランスFM10K-5KLを追加しています。

改造の要旨
1. 真空管と出力トランス、電源トランス、シャーシは現行の物を流用しました。
トランスはファインメットコアにテフロン巻きのFeastrexさん特注品です。
2. CR類と半導体は全交換しました。
平滑コンデンサ―とカップリングコンデンサ―は積層セラミックコンデンサーチップをご支給
していただき、これをコンデンサ―アレーに組み立てて実装しました。
*積層セラミックコンデンサーはクラックが入りやすく、その故障モードは短絡と非常に危険なため慎重に実装しました。
3. 実装は平ラグを用い配線はご支給の単線シールドケーブルにて行いました。
4. 本アンプは入力トランス+2段差動増幅に無帰還の構成としました。
5.特性 周波数特性 20Hz~20KHz (-3db以内)
最大出漁 2.6W+2.6W
音質はテフロン巻きファインメットトランスの性能で素晴らしい音に仕上がりました。


秋山様からは次のアンプの製作ご依頼を賜っており、世界最高レベルのアンプを目指して秋山様
が計画を練っておられます。特注トランスの製作待ちで来年初めの製作開始の予定です。
全段差動アンプの製作や既存アンプの差動アンプ改造については下記の
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どうぞよろしくお願い申しあげます。
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