1.お客様が自作されたAMPで調整段階で不具合が発見できなかったため、完成を依頼されま した。
お客様が配線された写真です。
2.完成のコンセプト
・配線は1からやり直すことにしました。
・7591Aの動作点はロードラインを引いて最適値を決めます。
・定電流回路は初段とドライブ段はトランジスタ2個による定電流回路を採用する。
出力段はLM317を再利用する。
・シャーシには追加工を一切行わずにラグ端子を増やして確実な配線を行う。
・初段2SK-030A(Y)差動、ドライブ段12AU7差動、出力段7591A差動PPと3段の全段差動 AMPでご依頼者の構成です。
・トランスは出力トランスにタムラ F485、電源トランスはTANGO S-2144の構成です。
・FET、整流ダイオード、トランジスタ、ZD、等半導体は新品選別品を使用する。
3.製作過程
写真9で配線完了です。
4.性能
-6dbのNFBをかけました。
・周波数特性
10Hz~40KHzまでフラットで100KHz-2.4dbときわめて優秀です。
高域でのピークも無く素直な周波数特性です。
・最大出力
L・Rともに5.4Wです。
5.視聴結果
出力トランスF485とGEの7591Aの相性がよく、きわめて立ち上がりの早い
分解能の高い音です。
低音に力があり、高域もよく伸びています。
RCAの12AU7のドライブも良いです。
音がスパ-ンと前に出てきて、音楽が楽しく聞けるAMPに仕上がったと思います。
*差動AMPを完成させたい方、手持ちのトランスやシャーシ・部品を使って差動AMP
にしてみたい方、差動AMPに改造したい方、お気軽にご相談ください。
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